UWSVGAみたいな解像度の呼び方を一瞬で理解する3ステップ

ITリテラシー

おはようございます、タナイです。

先日noteで、ディスプレイについての記事を書いたら伸びが良かったので、より詳細なドキュメントを残そうと思います。

解像度の呼び方一覧

まずは、辞書的に小さい順に羅列した表を記載しておきます。

アスペクト比も含めた表がネットでパッと出てこなかったので自分で計算して作っています。一覧でとりあえず調べたいって方には有益かと思います。
呼称意味XY画素数アスペクト比
QQVGAQuarter-Quarter-VGA16012019,2004:3
QVGAQuarter-VGA32024076,8004:3
WQVGAWide Quarter-VGA40024096,0005:3
HVGAHalf VGA640240153,6008:3
HVGAHalf VGA320480153,6004:6
HVGAWHalf VGA Wide640360230,40016:9
VGAVideo Graphics Array640480307,2004:3
FWVGAFull Wide VGA854480409,92016:9
FWVGA+Full Wide VGA Plus864480414,7209:5
FWVGA++Full Wide VGA Plus Plus960480460,8002:1
SVGASuper-VGA800600480,0004:3
UWVGAUltra Wide VGA1024480491,52032:15
QHDQuarter-High Definition960540518,40016:9
QFHQuarter-Full High Definition960540518,40016:9
WSVGAWide Super-VGA1024576589,82416:9
WSVGAWide Super-VGA1024600614,400128:75
HDHigh Definition1280720921,60016:9
UWSVGAUltra Wide Super-VGA1280600768,00032:15
XGAeXtended Graphics Array1024768786,4324:3
WXGAWide XGA1280768983,0405:3
WXGAWide XGA12808001,024,00016:10
WXGAWide XGA13667681,049,08816:9
XGA+XGA Plus1152864995,3284:3
FWXGAFull Wide XGA13667681,049,08816:9
Quad-VGAQuad-VGA12809601,228,8004:3
WXGA+Wide XGA+14409001,296,00016:10
SXGASuper-XGA128010241,310,7205:4
WXGA++Wide XGA++16009001,440,00016:9
HD+HD+16009001,440,00016:9
WSXGAWide Super-XGA16009001,440,00016:9
WSXGAWide Super-XGA160010241,638,40025:16
WSXGAWide Super-XGA168010501,764,00016:10
SXGA+Super-XGA+140010501,470,0004:3
WSXGA+Wide Super-XGA+168010501,764,00016:10
UXGAUltra-XGA160012001,920,0004:3
FHDFull High Definition192010802,073,60016:9
WUXGAWide Ultra-XGA192012002,304,00016:10
QWXGAQuad-Wide-XGA204811522,359,29616:9
QXGAQuad-XGA204815363,145,7284:3
WQHDWide Quad-High Definition256014403,686,40016:9
WQXGAWide Quad-XGA256016004,096,00016:10
WQHD+Wide Quad-High Definition Plus288016204,665,60016:9
QSXGAQuad-Super-XGA256020485,242,8805:4
QUXGAQuad-Ultra-XGA320024007,680,0004:3
QFHDQuad-Full High Definition384021608,294,40016:9
4K4K(QFHD)384021608,294,40016:9
4K4K(Cinema)409621608,847,3601.9:1
4K4K(DALSA)409620488,388,6082:1
QUXGA WideQuad Ultra-XGA Wide384024009,216,00016:10
8K8K7680432033,177,60016:9

とんでもない量ありますね。
これをひとつひとつ覚えるというのはさすがに現実的じゃありません。

これらをパッとわかるようになるために以下の3stepで説明していきます。

  1. 基本単位を理解する
  2. 接頭辞接尾辞を理解する
  3. Kを覚える

step1: 基本単位を覚えよう

上の表を見てみると、VGAXGAなどの頻出キーワードがあることが分かります。

これは、解像度が発展する歴史と関係しています。

  1. 標準的な解像度が流通する
  2. 解像度が足りなくなって拡張される
  3. いろんな解像度が乱立する
  4. 統一化のために新たな標準が生まれる

おおむねこのような歴史を辿るのが人類の常ですね。

したがって、いくつかの標準的な解像度を把握するのが一番大事です

日常生活的にはこの4つの基本単位を覚えるだけでほぼ事足りるでしょう。

呼称解像度イメージ
VGAVideo Graphics Array640*4804:3大昔のパソコン
XGAeXtended Graphics Array1024*7684:3昔のパソコン
HDHigh Definition1280*72016:9ハイビジョンテレビ
FHDFull High Definition1920*108016:9フルハイビジョンテレビ
4:3と16:9が主流のアスペクト比

FHD(フルHD)については、聞きなじみがある人も多いかと思います。

VGAもVGA端子などでよく聞きますね。

IBMが定めたVGAがかつての業界標準、これを拡張してXGAが出来ました。横長画面が一般的になってきて16:9のHDが登場し、これを拡張したのが最近ではデファクトスタンダードなフルHD

step2: 接頭辞・接尾辞を覚えよう

step1で説明した基本単位にFとかWとかSとかゴチャゴチャと接頭辞が付いています。

厳密に決まるわけではないですが、だいたいの意味が押さえられれば解像度のサイズ感がすぐに分かるようになります。

接頭尾辞語源内容
WWide4:3の画面を5:3の比率に拡張
FWFull Wide4:3の画面を16:9の比率に拡張
QQuarter4分の1(縦横がそれぞれ半分)に縮小
QQuad4倍(縦横をそれぞれ倍)に拡大
+Plus縦横それぞれ12.5%程度拡大する
SSuper元の解像度より大きい
UUltraSuperより大きい
SuperはSXGAだとアスペクト比も5:4に変わります。

step3: Kを覚えよう

最近は4Kが出てきて、呼び方のバリエーションが増えました。

Kはkiloの略で、1000を意味します。

つまりは、画面の横幅がざっくり何千ピクセルかを表す呼び方です。

呼称対応解像度イメージ
2KFHD1920*1080フルHDと同じ
3KWQHD+2880*1620あまり一般的でない
4KQFHD3840*2160フルHDの4倍
5KQWQHD5120*2880WQHDの4倍
3KよりHDの4倍となるWQHDのほうが一般的な解像度ですね。

まとめ

とてもゴチャゴチャと名前の多い解像度ですが、3stepで理解するとわかりやすいことを解説しました。

今日紹介したのは以下の3stepです。

  1. 基本単位を理解する
  2. 接頭辞接尾辞を理解する
  3. Kを覚える

これでほとんどの場面で不便しないようになります。

まずは4つの基本単位を覚えましょう!これが一番重要です。

余談

2020年だとまだまだフルHDが主流で4Kは贅沢品というイメージですが、個人的にはWQHDくらいがちょうどいい解像度なのではないかと思います。

一般的なPCモニタが23~27インチであることを考えるとdot by dotで表示すると4Kは細かすぎますね。

個人的に今めちゃくちゃ欲しいと思ってるのが下のモニターです。

USB-Cでの接続ができてWQHDの解像度なので、4Kだと高すぎるって場合に手頃かと思ってます(それでも4万くらいするのでかなり悩みますが……)

一方で、Macを使っている人はRetina技術のために4Kがおすすめです。

今後は、このあたりの周辺知識も投稿していきます。

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